宝塚歌劇団の卒業生とお嬢様学校 阪神間モダニズム 宝塚の卒業生としては、やはり芸能界で活躍する女優が有名(以下敬称略、卒業年度、席次無視で)。 ここ最近では、黒木瞳、天海祐希、真矢みき、檀れいがテレビや映画によく登場し、 麻実れい、大地真央、遙くらら、一路真輝、涼風真世らは大舞台で主演女優を経験しています。 ほかに有名なOGは越路吹雪、八千草薫、乙羽信子、淡島千景、有馬稲子、朝丘雪路、浜木綿子――。うーん書き切れません (お母さん女優として大人気だった山岡久乃も、宝塚音楽学校出身と訊いて驚きました)。 政治家(扇千景や松あきらなど)や医者、実業家として成功したOGも多いですが、 多くの生徒は歌劇団を退団して「お嫁さん」に。 厳しい躾と100年近い伝統から、おそらく関西で宝塚音楽学校はお嬢様学校のNo.1的存在ではないでしょうか (関西ではタカラヅカに興味がなくても、宝塚出身者に対する評価は極めて高い)。 そうそう。お嬢さん学校(俗な言い方ですが)も 阪神間モダニズムの雰囲気醸成に大きく貢献しています。 宝塚音楽学校以外に、宝塚と西宮を結ぶ阪急今津線には神戸女学院、小林(おばやし)聖心女子学院、 阪急神戸線には甲南女子学園、松蔭女子学院、海星女子学院など伝統的なお嬢さん学校が目白押し。 今津線沿いの関西学院や神戸線沿いの甲南大学、 進学校で有名な灘高校、甲陽学院なども「お坊ちゃん学校」として有名でした。 これらのお坊ちゃん、お嬢さん学校の存在、良い悪いは別にして、 阪神間モダニズムが生み出したひとつの「文化」ではないでしょうか。 ついでに全く関係ないですが、ときどき京都のお嬢さん学校は?と訊かれることもあります。 自分が関西に住んでいた頃はノートルダムと同志社女子が双璧でした (偏差値の高い某女子校は「まじめで地方出身者が多い」イメージでしたが、京都以外の地方では「お嬢さん」のイメージが強くてびっくり)。 |
|
Copyright © Goto N. All Rights Reserved. |