建仁寺 

 臨済宗建仁寺派、 けんにんじ、京都市東山区   祗園・東山  京都五山  50音順リスト

観光的にはあまりメジャーじゃないけど、日本最古の禅刹で、開山は日本に初めて臨済禅を伝えた栄西。

四条通から花見小路を下がった「どんつき」(京都弁で「突き当たり」)から入れます。華やかな祇園にありながら、境内はとても静か。

中国風の三門に、広々とした白砂がすがすがしい方丈の庭園。

紅灯ゆらめく街に隣接してこのような名刹がどっしり腰を据えているのも、京都の懐の深さなのかもしれないですね。

方丈は有料のせいかあまり観光客も多くなく、広々とした縁に座ってぼーっと庭を観ることができますよ。

ただ惜しむらくは境内にベンチとかが全くないんですよね。腰掛けてゆったりした気分で三門とかを見られないのは残念・・・・。

ちなみに栄西は、中国から茶種を持ち帰って日本での栽培を奨励、喫茶の普及に努めた「茶祖」でもあります。

法堂

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三門 

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江戸時代(1765年)の建立。派手さはなく、特に洗練されてもいないけど、地方の寺院にあるような素朴さが個人的には好き。境内の真ん中にどっしりと構える存在感もいいですね〜。 この三門、他の禅刹と比べて小振りですが、中国風のいい味わい。松が枝との調和や柱と柱の間中央に法堂が見える構図が絵になります。

方丈【重要文化財】

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方丈庭園

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室町後期(1487年)の建立。これだけの街中にあって、よくぞ幾多の戦乱をくぐりぬけて生き残ってくれたものだ・・・・。広い縁側は最高に気持ちいいですよん。

 

方丈庭園は超有名人クラスが設計したものではないそうですが、穏やかで落ち着きを与えてくれる優しい庭です。禅刹にありがちな緊張感がいい意味で感じられないため、本当に和むというか。「大雄苑」という名称にぴったりの大らかさは最高!

 

開山堂

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勅使門【重要文化財】

 

お寺の解説によると開祖栄西禅師の墓所だとか。非公開なので中には入れませんが、山門と同様、中国風の佇まいが目を惹きます。 勅使門(矢の跡があることから矢の根門とも言う)は建仁寺で最も古い建物で、鎌倉後期の作。個人的にはあまり良さがわからないので、小さな写真・・・。すんません。

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