萬福寺     

 黄檗宗総本山、まんぷくじ、京都府宇治市、京阪宇治線 ・JR奈良線黄檗駅から徒歩5分  宇治・山城  50音順リスト

 光と影の風景 

明の高僧・隠元禅師が17世紀に建立した黄檗宗の大本山で、

明朝様式の伽藍がそのまま残されているため、あたかも中国の寺院に参拝に来たかのよう 。

天王殿に祀られている布袋様、時を告げるために使われる魚梛(かいばん)、

卍崩しの勾欄、十八羅漢像などなど、 「中国」を感じさせるものがいっぱい。

俳人菊舎が「山門を出ずれば日本ぞ茶摘み唄」と詠んだのも頷けます。

圧巻は大雄宝殿での読経。修行僧たちがすべて堂内に入り、

明代に制定された発音で経を唱える (黄檗宗では声明ではなく「梵唄」と言う)姿は、

異国的でありながらも厳粛そのものです。読経の途中でも参拝客は自由に大雄宝殿に入れます。

梵唄のリズムの美しさは感動ものですが、

修行に集中していれば周りに誰が居ようが関係ないという強烈な求道精神にも脱帽・・・・。

修行の邪魔になるから拝観不可という禅刹では雑念が邪魔して気になって仕方がないのかな。

それって果たして修行なの?、なんて素人が思ってはいけませんよね。

特に庭園が好きな自分ですが、名庭園を持たないにもかかわらず、

お寺としてはここ萬福寺がいちばん好きかもしれません。

なお、萬福寺は地元では「普茶料理」(中国風の精進料理)で有名ですが、

観光客はそれほど多くなく、ゆっくりと広い境内を散策できます。

三門・天王殿 大雄宝殿(外観) 大雄宝殿(内部)
法堂・方丈 各伽藍 額・聯・魚椰 

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