島原・角屋 ―主庭と松の間― 京都の庭園  MAP  角屋中庭







光と影が美しい中庭とは対照的に明るさに満ちた主庭。白砂の上に張り出した臥龍松(がりょうのまつ)の「雄姿」が見事です。









臥竜松の存在感に圧倒されてしまいますが、個人的には周囲を彩る、個性的な露地風の造りに瞠目









庭の向かって右側に作られた、石灯籠が立つ露地風の庭









露地の向こうには茶室「曲木亭(きょくぼくてい、その名の通り「曲がった木」を使用していることからの命名とか)」。
元禄文化が開花した江戸時代初期に建てられました。
角屋にはこのほか、曲木亭の背後に「清隠斎(せいいんさい)茶席」、
「囲いの間」と名付けられた茶室もありますが、すべて非公開。いつか茶室とその周囲が公開されることにも期待したいです。










主庭の向かって左側、臥龍松の根の付近には小さな築山を中心とした露地









石塀の洒落た意匠、欄干の造形なども目を惹きます。庭には立ち入ることができないのですが、
いつか庭を散策できれば、茶室とともにこの辺りの石組みなどをじっくり鑑賞したいですね。









広々とした松の間。障子の向こうには額縁のように切り取られた坪庭が見えます。額縁効果が秀逸









松の間の西側につくられた石を敷き詰めた坪庭と、その上に架けられた渡り廊下「遊仙橋」。
おそらく金沢のお茶屋「志摩」と並ぶ、日本で最も艶やかな坪庭です。










中庭から松の間に足を運ぶときに窓から見えるの主庭。
決して広い庭ではありませんが、どこも絵になり、新たな発見やさまざまな趣向が楽しめる日本有数の名庭です。










豪華絢爛な襖絵も松の間の見どころの一つ。
花街として、かつて日本で最も格式が高かった島原の美意識と品格を感じます。




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