書院庭園 蓬莱山 大徳寺大仙院

大仙院の庭で最大の見所である蓬莱山とその周囲の石の配置。
ひとつひとつの石がどれもその石ならではの個性を持ち、完璧とも言えるひとつの立体的な山水画を創り上げています。
蓬莱山に見立てた石組、石橋、滝を表す縦に白い縞模様が入った名石・・・・など、どれだけ見てても飽きない。
なんか神仙の世界に遊ぶような錯覚に陥ってしまいます。なんて奥が深いんだろう・・・。







団体客にも人気の大仙院ですが、寺院側のガイドを断ってひとりで庭を見ていると、
時折エアポケットのようにだーれもいない空間と時間が訪れます。
花頭窓から眺める額縁の蓬莱山の美しさは本当に素晴らしいし、この庭を間近で鑑賞できる時間と空間は最高の贅沢














ちなみに上2枚の写真は夏、下2枚は冬の写真。

石を見るには樹木に遮られない冬の方が適してるけど、夏は夏で深山幽谷の情景となるのが大きな魅力









蓬莱山を創りあげる名石の数々。水落石の本当に水が流れているような縞模様は見事ですね。









わずか30坪の敷地にこれだけ写実的で力強く、そして緻密な庭が作られたことは日本庭園史の輝かしい足跡ですね。









蓬莱山から中海に向かう「流れ」






亀島から鶴島を望む









選び抜かれた石で構成される枯山水の最高傑作。
それぞれの石の説明に関しては、いろいろなサイトや書物で紹介されていますが、それぞれの石から受ける自分なりの印象、感動がいちばん大切かなとも思います
(石の配置や名称については、東京堂出版「日本庭園事典」などを参照させて頂きました)。





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