方丈前庭 大徳寺大仙院





方丈
南側に拡がる白砂の庭「大海」。
西側に沙羅双樹、中央より東側に一対の盛砂を置くきわめてシンプルな構成










写真ではわかりにくいですが、けっこう広さを感じます。いかにも禅刹という凜とした空気を残しながらも、開放的で、明るい雰囲気




 







方丈内部から観る前庭は、額縁効果でさらに引き締まった印象。盛り砂は清浄な雰囲気を高めます。








上の写真は夏、下は冬。沙羅双樹の緑と紅で雰囲気も微妙に変化










室町期に建立された方丈は日本最古の方丈建築として国宝。
大仙院の住持であった古岳宗亘が自らの隠居所として建立したそうです。






棚が特徴的な方丈書院の間。
方丈は6つの部屋に分かれていますが、すべての部屋の襖を取り払うことが可能な合理的な造りは、
当時としては画期的。貴族が生活した寝殿とは異なり、華美と過剰な装飾を排したこれら方丈は、後の住宅建築にも大きな影響を与えた、と言われてます。
襖を取り外した内部から観る書院庭園をある書籍で拝見しましたが、本当に美しく、立体の山水画でした(拝観時は襖が入っているため鑑賞不可能)







大仙院の玄関も現存最古とされていて国宝









方丈から観る玄関内部。花頭窓、欄間の透かしが禅宗の名刹に相応しい気品を漂わせています。









大仙院は、特別名勝の書院庭園だけでなく、建物も境内のちょっとした造形も全てが洗練されています。



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