天龍寺  

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数多くの名園を抱える京都の中でも、その歴史的価値と壮大さで有名な天龍寺の「曹源池(そうげんち)庭園」。
嵐山を借景にして拡がる夢窓疎石が作庭した庭園は、
御所・離宮の庭や大名庭園とはまた雰囲気が異なり、禅刹ならではの凜とした雰囲気を感じさせます。





方丈の縁から観る庭園は、庇と柱などが額縁になり、却って庭を広く感じます。
新緑に包まれた庭園は本当に美しいですが、天龍寺に限っては枯淡の趣が強まる冬から早春の庭が個人的には好き





黄金色を基調として苔が輝くような季節の方がより引き締まった印象を受けます(あくまでも個人の印象ですが)。
ただ紅葉の頃は、他の庭と同様、特別な美しさかもしれませんね。






天龍寺の庭は壮大さの中に、細部まで計算された造形が各所に散りばめられています











特に方丈から正面に見える滝石組(龍門瀑)は、数ある日本庭園の中での傑作とされています。








さりげなく置かれている石も、その形、色合い、設置された場所すべてがおそらく計算され尽くされているような。





寒くても、ずっとずっと庭を眺める人たち。シルエットも庭に溶け込んで美しく








借景をここまで直接的に、大胆に採り入れた庭は周囲を山に囲まれた京都でも稀少
人それぞれ庭の好みは異なっても、天龍寺の庭に感動しない人はおそらくいないのでは?
どの季節であっても、多くの観光客でにぎわっているのが分かる気もします。









曹源池庭園以外にも境内には露地庭や枯山水の石庭もあり、いろいろな種類の庭を堪能することができます。



  
宝厳院


 弘源寺







天竜寺の近くには、特別公開される宝厳院弘源寺という名園を持つ塔頭もあります。

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