青山学院 MAP 造形礼賛 青山・麻布・三田 大学の近代建築 東京の近代建築 ミッションスクールにありがちな煉瓦やスパニッシュ・スタイルの校舎は皆無。 一見すると味気ないコンクリートの建物ばかりに見えるのですが、戦前から残る建物はどれも個性的。 煉瓦造りやスパニッシュ・スタイルでなくても、ミッションスクールの雰囲気を充分に醸成しているだけでなく、 重厚なイメージを与えることにも成功した希有な例――と思います。 青山学院のシンボル的存在、間島記念館(竣工は昭和4年)。 コリント式のオーダーが並ぶ威容はまさに「知の神殿」。青山学院の誇りを感じます。 間島記念館の右側に建つ青山学院本部棟(ベリーホール、竣工は昭和6年)。間島記念館のような派手な存在ではありませんが、 個人的には青山学院だけでなく、東京で最も好きな建物の一つです。 特に南隣に敷設された形の礼拝堂部分。なぜ好きか――と尋ねられても明快な答えは出せないのですが、 一見無機質なコンクリートを使い、煉瓦に負けないほどの見事な質感を表した傑作、と思っています。 ほとんど装飾はなく、コンクリートが前面に打ち出されているだけですが、この「簡素な美」にすっかり魅せられてしまいました。 簡素ですが、「無機質」ではなくかなりリズミカル。窓部分の彫りの深さや梁の角度などが、大きな効果を演出している気がします。 設計はヴォーリズ建築事務所に所属したJ.H.ヴォーゲルです。 本部正面入り口。匂いまで感じ取れるような石の質感、伝わるでしょうか。 大学一号館。旧制中学の校舎のような趣で、こちらも極めてシンプルな外観です。 春休み中のキャンパス。都心の青山で、忘れ得ぬ青春の日々を送るのも素敵な思い出になるだろうな。 なぜかサザンオールスターズの「Ya Ya (あの時代を忘れない)」が頭に浮かんできた・・・(笑) |
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