永保寺 (岐阜県多治見市) 塔頭 保寿院・続芳院  MAP  名庭十撰  夢窓疎石の世界







夢窓国師が作庭した名園を抱える永保寺。「名園」を抱えると言うより、
境内全体が庭園になっており、どの角度から眺めても絶景です。
国宝の観音堂と無際橋、六角堂(後方の岸壁部分)が織りなす光景は完成された構図。14世紀の作庭です。









夢窓国師が頭に描いた「極楽浄土」をそのまま現世に再現したかのような素晴らしい庭






刻一刻と日が暮れてゆく晩秋の永保寺。観音堂や反り橋の「無際橋(むさいきょう)」のシルエットが美しい・・・。









岸壁(梵音巌)の上に建つ六角堂と観音堂。少し角度を変えるだけで、風景が与える印象は大きく変わります。








梵音巌から俯瞰する、無際橋を中心とする境内












景観を形作る上で大きなアクセントになっている「無際橋」。屋根を持つ反り橋という形状がとても印象的。
「池の此岸(煩悩にまみれた世界)と彼岸(煩悩から解放された世界)を結ぶ橋」(多治見観光ボランティアガイド)だそうです。









境内のちょっとした場所でも、計算された石や灯籠の配置






どこの風景を切り取っても絵はがきのような趣









永保寺の国宝建造物2棟。鎌倉時代に建立された観音堂と開山堂です。桧皮茸の屋根が躍動的
これだけ見応えがあり、日本屈指の美しさを誇る庭園があるにもかかわらず、永保寺の拝観料は無料! 自由に参拝できます。
季節によって拝観料を引き上げたり、何かと「もったいぶる」寺院には、永保寺の姿勢を見習ってほしいですね。






境内のすぐ側を流れる土岐川。龍浮淵(りょうふえん)と呼ばれる渓谷の景勝地です。
永保寺には塔頭もありますので、時間があれば足を伸ばしてください。
雄大な山並みを借景とした保寿院の庭はぜひ拝観を。





永保寺の近くには、広々とした風景の中に建つカトリック神言修道会(神言会)の修道院もあります。
永保寺も修道院も公共交通の便が余り良くないので、自動車を運転していない自分は駅でレンタサイクルを借りて回りました。
急な坂道も多いので、電動アシストの自転車がお勧めです。




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