教林坊 滋賀の庭園 名庭十撰 トップページ MAP  滋賀県近江八幡市安土町 



東海道線(琵琶湖線)の安土駅から、タクシーで10分ほどの人里離れた場所にひっそりたたずむ教林坊。
入り口となる書院は茅葺きの鄙びた民家のような造りですが、前庭の苔や石畳、灯籠は京都の庭に引けをとらない洗練された配置






境内に一歩足を踏み入れると、そこは石と苔が織りなす庭の世界


















書院前の庭園は、自然を活かしながらも、適材適所に石が配置され、豪壮でありながら、引き締まった光景を創り出しています。
教林坊のホームページによると、小堀遠州が作庭したとのこと。桃山時代に特徴的な豪快さは、醍醐寺三宝院の庭園と通じるものが。










書院からは、額縁として庭園を鑑賞できる雅びな仕掛けもあります。この名庭を「掛け軸」に見立てるとは、なんと粋な発想でしょう。












観る角度によって「掛け軸」が代わるという贅沢さ









さらに書院前の庭園を高い場所から眺めることも可能。立体的な美しさが伝わってきます。












教林坊の庭園は、もともとこの地にあった古墳の巨石を利用したとも伝えられています。






境内の随所には、このような小さな石が創る風景も。個人的には、京都に次ぐ「庭園王国」とされる滋賀県でも、
教林坊の庭園は最も洗練され、見応えがある寺院と想います。




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