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栃木県有数の名門校、宇都宮高校。
明治時代に設立された旧制中学を前身とするため、
いまでも構内には歴史を感じさせる校舎が残っています。
OBのお子様を持つ友人の案内で訪れた宇高の中で、
最も印象に残ったのは旧制中学時代の本館「瀧の原会館」。





「白亜」という言葉がこれほど似合う建物はないほどの真っ白な外壁が美しい!





木造2階建ての瓦屋根ですが、よくありがちな「瓦が重そう」なイメージは全くなく、
瓦屋根はシンプルな外観を引き立てるアクセント的存在に。





「洋館」でありながら全くバタ臭くないのも、瓦の存在が影響しているのかな。
それにしても、簡素でシンメトリーな構成は綺麗だな。





側面は窓の配置が微妙にずれていたり、ひさしがある入り口があったり、
これもまたリズミカルで明るい印象です。





宇高には、瀧の原会館以外にも、歴史を感じさせる建物があります。
別荘のような瀟洒なこの建物は講堂だったかな。





外観から受ける印象とは異なり、内部は広々としています。








このほか、東京・飛鳥山の青淵文庫に似た建物や
煉瓦スタイルの外壁が美しい校舎も。
旧制中学を源流とする高校は卓越した進学実績だけではなく、
このような近代建築が残されていることも「風格」を感じさせる要素ですね。


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