写真撮影厳禁! アジアの一滴

京都の庭園
庭の撮影お断り――。
意外に多いんだよね、この規制。

例えば大徳寺の塔頭はほとんどが非公開の上、
特別公開されても撮影禁止。
フラッシュで悪影響を受ける襖絵などの撮影禁止は理解できるが、
どうして庭までだめなんだろう。

撮影禁止の理由としてまず挙げられるのがマナーの悪さだが、
写真を撮るのはそんなにマナーを乱すことだろうか。
もちろん、三脚で苔を傷つける、
立入禁止区域に足を踏み入れるというのはマナー以前の問題で、
そこまでするのはごくごく一部の人たち。
ただスナップ程度の写真がどうしていけないのか、となると
明快な答えはないんじゃない?

マナーだったら大きな声で世間話をするオバサンの方が
シャッターを切る音よりよっぽど迷惑だし・・・・。
結局は撮影禁止で箔が付くと勘違いしているだけじゃないの?と
凡人には思えてしまう。

「拝観謝絶、撮影厳禁」

いったいいつまで続くことやら・・・・。
そういえば大徳寺そのものも、七堂伽藍が建つ区域は立入禁止。
「文化財保護のため」だそうだ。
でも、それだったら排気ガスを出しながら
境内を通り抜ける自動車はどうなるんだろう。

さらに境内に無造作に駐車された自動車なんか
マナーも美観も損なっていると思うけど、
関係者の車は便宜上よしとしているなら、ちょっと勝手では?

拝観謝絶は諸般の事情もあるだろうけど、撮影厳禁を声高に主張する
塔頭の門前や境内に駐車されているクルマ。

仏教の教えに「我田引水」はなかったような。

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