港の見える丘公園周辺

横浜の近代建築


 

神戸の北野町、いわゆる異人館街を訪れるまで、

横浜山手の洋館は「ちょっともの足りないなぁ」と思っていましたが、

実際に神戸を訪れてから、改めて横浜山手の良さを認識しました。

確かに神戸の異人館は明治期に建てられた古いものが多く、

横浜の洋館より歴史的価値は高いかも知れませんが、

俗化しすぎたあの雰囲気は閉口もの。

建物の由来とは全く関係のないネーミングと展示内容、

見学を呼びかける洋館関係者の「呼び込み」などなど、もう「田舎の観光地」でした。

それに比べて横浜の山手は落ち着きがあり、雰囲気も保たれています。

さらに洋館の周囲が公園や広場として整備されており、

広々とした印象を受けるのも横浜山手の特徴でしょうか。

横浜の山手地区が第2の北野町とならないようにしたいものです。

ただ、 神戸の名誉(?)のためにひと言付け加えると、北に山を控え、

南の海に向かって拡がる神戸の都心部(旧居留地)はセンスも良く、

そこに並ぶ近代建築のビルにはブランドショップなどが入居するなど、

横浜以上に近代建築物が有効利用されている印象を受けました。

Note:根岸線石川町駅下車

 


山手111番館

旧英国総領事公邸(イギリス館)

設計:J.H.モーガン

竣工:大正15年

竣工:昭和12年
   

外人墓地正門

横浜地方気象台

設計:J.H.モーガン 竣工:昭和2年

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