勧修寺
真言宗山階派総本山、かじゅうじ、京都市山科区
王朝風の庭園が残る勧修寺は、真言宗山階派の総本山で、皇子、皇孫が入寺する門跡寺院として高い格式を誇ってきました。
このため、皇室との繋がりも深く、境内の書院や宸殿などは、江戸期に御所の御殿を移築したとされています。
庭園は「氷室の池」を中心とする池泉廻遊式で、初夏には睡蓮と菖蒲が咲き乱れる姿は王朝の昔から都人に愛されてきました。
境内には水戸光圀寄進の灯籠(勧修寺型灯籠)もあるので、興味がある方は見逃されないように。
ちなみに勧修寺の読み方は、地名にもなっていることから地元では「かんしゅうじ」と呼んでいますが、正式名称は「かじゅうじ」。
相国寺などもそうですが、意外に観光客の方が正式名称を知っている場合の方が多いようです。
書院 【重要文化財】 |
宸殿 |
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庭園 |
観音堂 |
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書院は江戸中期に建立されたとされ、元禄年間に京都御所から移築されました。
庭園は池泉舟遊式で、平安期の名残をとどめています。境内を取り巻く石塀も、門跡寺院の格式を表して堂々としており、見応えがあります。