紫禁城 太和殿  造形礼賛  北京の街角   



太和門
を過ぎると、いよいよクライマックス。
紫禁城で、皇帝による公式行事が催行された太和殿です。



太和殿の前は、1本の草木もない石だけの広大な広場。
ただ太和殿とだけ向き合うこの空間の威圧感は、
有無を言わず皇帝権力に従わざるを得ない雰囲気を強く醸し出します。
息を呑む光景というか、宇宙の中心を形にすればこのような造形ができあがるというか。





「宇宙の中心」に相応しい威圧感と気品。
個人的には、この建造物に心から惚れ込んでしまいました。





近くで観る太和殿は、意外に優しい雰囲気。
黄瑠璃の瓦屋根と赤い柱や壁は、威圧感よりも限りない気品を湛えています。

皇帝の玉座。世界最大の帝国を率いた1人だけがここに座る。中華世界の中心です。

内部は想像よりも質素な雰囲気。もっと華美なイメージがあったのですが、
シンプルな装飾がかえって神々しさを感じさせます。

太和殿を取り囲む白大理石の基壇。左遠方に見える建物は太和門です。


太和殿の西側に建つ弘義閣と東側に建つ体仁閣。
広すぎるためか、中央軸(午門太和門〜太和殿)を外れると観光客も疎らです。


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