微妙な店舗の「さん」付け 管理人のひとりごと



弘法さんに天神さん、お東さん、くろ谷さん――。
京都では古くから親しまれている寺社には敬愛と親愛の念を込めて「さん」付けするほど、
「さん」付けの呼び方は定着してるけど、
ブログなどでかなり引っ掛かるのは、一見で訪れた店を「さん」付けしてる人たち。

「○○さんで頂いたカレーうどん、絶品です!」とか。

仕事などで取引先の会社はさん付けするけど、
仕事でも無関係で、親しくもないお店や施設にどうして「さん」を付けるのか意味不明
(あと信仰目的ではなく、観光で訪れただけの寺院にも「さん付け」とかね)。
さん付けすることが丁寧な言い回しと思ってるのかもしれないけど、
薄っぺらい人が勘違いで上品さや親近感を強調し、偽セレブ感に酔ってるだけと思うと、
背筋がぞわ~っとする気持ち悪さ、違和感を覚えてしまう
(「おビール」などの言い回しに感じる気持ち悪さと同じ感覚? )
たぶん常識的な教養や経験を体得する環境に恵まれてこなかったのかな、と悲しい気持ちになる。



だいたい知人などに話すとき、お店をわざわざ○○さんってさん付けで話さないでしょ。
どれだけ大好きなお店であっても、
「久しぶりにイノダさんでコーヒー飲んできた」とか絶対に言わないもんなぁ。

冒頭で書いたように、京都では特に「さん」付けが多いことは事実。
お豆さんにお馬さん、おくどさん(かまど)、百貨店の大丸は「大丸さん」
(大丸と同じ京都発祥でも、なぜか高島屋さんとは言わない)――。

でも、今では使わなくなったけど「お●●さん」のように(あえて伏せますね)、
どちらかといえば忌避する対象をさん付けするという言い回しもあるので、
必ずしも○○さんが親愛の情や丁寧な表現ではないのも京都弁の不思議なところ、かな。



更新履歴  トップページ  タイトルのロゴ/「Yuky R」さん作成   Copyright © Goto N.  All Rights Reserved