龍谷大学大宮学舎 

西本願寺の庭園と近代建築 大学の近代建築 地図 キャンパスマップ 竣工:明治12年 【重要文化財】



浄土真宗本願寺派の僧侶のための「学寮」を起源とする仏教系の大学で、

歴史的建造物は西本願寺の隣、大宮学舎に集まっています。

同志社と異なり、すべて日本の大工が西洋の設計、建築技術を見よう見まねで建てたのだとか。

わが国唯一の「木造石貼り建築」に、和洋折衷の美しさを感じ取ることができます(設計および施工:不詳)。

保守的と思われる寺院ですが、早くも明治12年に このような擬洋風建築を採り入れた 斬新さに頭が下がります。







明治12年(1879年)に竣工したキャンパス中央の象徴的な存在。
明治維新から10年ほどで日本の大工がこの美しく端正な擬洋風の建物をつくりあげたことに驚きです。









本館正面のバルコニー。伝統を感じさせる扁額と和洋折衷風の装飾が美しいです。
扁額の文字は「真宗学庠(しんしゅうがくしょう)」。「庠」は学校を意味するそうです。








本館を囲むような形で建つ北黌と南黌







北黌と南黌もともに重要文化財です。
一見、対照的な同様の建築物のようですが、バルコニーの有無など微妙に意匠が異なっています。





本館の玄関アーチ越しに観る南黌








正門横に建つ旧守衛所も重要文化財に指定されています。




受験当時、同志社立命を頂点とする京都の私学の偏差値的な序列とは別に
龍谷大学と大谷大学の文学部はその歴史、研究成果で高い評価を得ていました。
特に龍谷大学は大宮キャンパスの雰囲気とともに京都だけでなく、
地方からも多くの学生を集めていた覚えがあります。
どこかの予備校が考え出した妙な大学群の括りは、
それぞれの大学が培ってきた伝統を軽んじているような感じで少し寂しい気もしますね。



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