詩仙堂 京都の庭園 禅の庭 造形礼賛トップページ MAP


 


老梅関(門)と嘯月楼(しょうげつろう)


石川丈山が隠棲した庵が、この詩仙堂です。

正式名称は「凹凸窠」(おうとつか)と言いますが、堂内に中国の詩人36人の肖像画が掲げてあることから、
いつからか「詩仙堂」と呼ばれ、現在は曹洞宗の寺院となっています。
境内はそれほど広くないのですが、白砂と刈り込みが美しい庭、一風変わった洒落た形の窓、
丈山が京の街を眺めたと伝えられる堂上の楼「嘯月楼」など、見所は数知れず。書院周辺を中心にどこも絵になります。






老梅関に至る入り口「小有洞」。簡素な板葺きと竹組みが趣味の佳さを表しているような。












書院の前庭。雲の形をした窓、白砂の美しい曲線、そしてその簡素さ――。なんて雅な美しさだろう・・・。






書院の玄関。円みを持たせた屋根部分などちょっとしたこだわりがかっこいい。















書院内部から眺める南庭。白い砂は海を表しているそうです。書院の柱、勾欄などは自然の木の風合いを活かした造り















南庭では一面の白砂と刈り込みの美しさがとても印象的






南庭周辺から見上げる嘯月楼。いまでも個性的な佇まいですが、建造当時はきわめて斬新だったんだろうな









書院から少し離れた場所に建つ茶室「残月軒」。シンプルな造りが最高ですね。






大寺院に比べると、こぢんまりとした詩仙堂(それでもかなり広いですが)。歩くたび、視線を向けるたびに
どこも写真に撮りたくなるような感覚は、桂離宮とここだけではないでしょうか。
ここ詩仙堂が発祥と言われる「ししおどし」の写真を撮り忘れたほど、特に書院とその周辺の美しさには目を奪われました。



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