京都御所 清涼殿



かつては天皇の日常生活の場であった清涼殿も、現在地に御所が移されてからは儀式の場となりました。
紫宸殿では右側に橘(右近の橘)、左側に桜(左近の桜)が植えてありますが、
清涼殿では正面に呉竹(くれたけ)、南側に漢竹(かわたけ)となっています。
白砂を敷き詰めた正面の庭から平安期の面影を残す清涼殿を観ると、王朝人が殿内の屏風の陰から現れてきそうです。

御帳台は天皇が出座する場所です。畳二畳が南北に敷かれています。


古典で読んだ宮廷の描写そのままの建物。紫宸殿と同じく、こちらも柱の配置と色合いがとても美しいです。

清涼殿と外を区切る露台(ろだい)。関白の伺候所などに使われたそうです。


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