比較的近くに住んでいたことがありながら、まったく意識しなかった立本寺。 まさかここに江戸時代の名庭がひっそりと存在したとは驚きです。 昔の自分のように境内で遊ぶ子供たちの横を通り過ぎ、庭を探したところ、 さて、どこにあるのかわからない。 さーて、どうするか。しばし躊躇ったものの、恐る恐る庫裏を訪ね、 「ごめんください。あの、庭を見せて頂きたいのですが・・・」と申し出ました。 するとお寺の方はこちらの予想に反して、「そうですか。よくいらっしゃいました。 ではこちらにどうぞ」ととても快い対応。 そろそろ日没だったにもかかわらず、「お好きなだけご覧になって下さい」と
言い残してひとりにして下さり、「写真もご自由に」とのことでした。 しばらくしてご住職(?)がさりげなくいらっしゃって、 庭の由来などを説明して下さったのですが、 電話で公開時間、撮影の可否などを丁寧に問い合わせても、 まともな応対すらできない某禅宗寺院と異なり、 立本寺のような温かい対応の寺院もあるんだなーと感激。
なんかそういう意味でも心が「ほっこり」するお寺でした。 |
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客殿の南と西に拡がる庭園は、天保〜嘉永期(1843〜1850年)に作庭されたそうです。
こちらは客殿南庭。 |
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こちらは西庭。築山を多数築きながら、池などが全く存在しない点で他の庭と大きく異なるとか。 |
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ご住職は植栽などが勝手放題に育って庭の原形を留めていない点を懸念されていましたが、 決して荒れ放題という感じではなく、静かな幽玄さをたたえていました。 |
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