
大法院は1625年、信州松代藩主・真田信之の孫である長姫によって建立されました。

普段は非公開の大法院ですが、訪れたのが平日の閉門間際の時間だったためか、混雑することはなく、
贅沢なことに半時間ほどはひとりだけの時間と空間。緑一色の世界を存分に味わうことができました。幸せ・・・。


大法院の庭は茶室「有隣軒」の露地として造られたものなので、鑑賞というよりは実用にも耐えられるようになっているそうです。
そのためか、却って待合い、飛び石、燈籠、植栽が自然に融合し、落ち着いた景観を形作っているような気がしました。


緑一色に染まった露地の小宇宙


苔の美しさ、なんとも言えないわびざびの佇まい・・・・・。露地として完成された美しさですね。

大法院の庭園は、上にも書いたとおり、茶室・有隣軒の露地となっています。石灯篭の横が腰掛待合ですね。

この門が露地から茶室につながる入り口(露地門)になるのでしょうか。

有隣軒の外観


有隣軒の内部。四畳半の茶室で、掛け軸と花だけが飾られた床の間は京都らしい簡素な美しさ

紅葉の季節も美しいですが、新緑の美しさも必見! 特別公開の機会をお見逃しなく(拝観料は抹茶・和菓子付き)。
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