北関東の山間に、江戸のはじめ、
突然姿を現した極彩色の別世界――。
杉木立に覆われて佇む社殿は陽光を受け、
目映いばかりの美しさ・・・・・。す、すごい!
いやーここまで徹底していれば文句なし。
これだけ多彩な彫刻と煌びやかさで埋め尽くされた
建築群は日本広しといえど、他には絶対にないでしょう。
自分の目を通してではなく、
戦前にブルーノ・タウトが「いかもの」と指摘し たような見方を
そのままありがたく受け入れ、
「日光は俗悪」と言うことが「かっこいい」と
思っているのはちょっと恥ずかしいかなと思ったりもしました。
確かにちょっと「お腹いっぱい」になるけど、
東照宮や大猷院で「思考の余地がない」のは
想像力の欠如では?なかろうか・・・・。
優美で簡素な美しさを保つ京都文化の対極として考えると、
さらにその存在感がクローズアップされて興味深く鑑賞できます。
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