寺島蔵人邸 茶室「乾泉亭」と冬景色 金沢の庭園 坪庭・露地 トップページ MAP  





金沢城址の北側にある、加賀藩中級武士の寺島蔵人(てらしま・くらんど)の邸宅。18世紀に建てられました。
雪による損傷を避けるため、菰(こも)が掛けられた土塀は冬の金沢の風物詩







13畳半の座敷から観る枯山水の庭。書斎や茶室の名前「乾泉」は「池に水がない」ことから付けられたそうです。









訪れた日は大雪の後。庭は一面、雪に覆われ、せっかくの苔の庭園が原形をとどめず………。
ただ東京ではめったに観られない雪景色、そして菰(こも)を掛けられた石灯篭を見ることができたのはこの季節ならでは!







小降りの雪見灯籠に、笠のように菰(こも)が掛けられている光景。とても愛らしかったです。






今回の訪問で楽しみにしてたのは茶室「乾泉亭」の見学









茶室内には立入禁止の仕切り。え、入れないんだ――と一瞬落胆しましたが、お抹茶を頼めば、この茶室に入り、窓を開けての写真もOKとのこと。
茶道口の襖には、寺島蔵人の書を記した短冊が貼られています。









さっそく抹茶を頼み、茶室の中へ。庭園に面した貴人口(このお茶室に躙口=にじりぐち=はなし)から眺める冬の庭園は美しかった!
小さな連子窓を開けるだけで、茶室と庭の印象がともに変わります。ちょっとした動作一つで世界観が変わる日本の造形美はやはりすごい。









頂いた抹茶とお菓子(諸江屋の落雁)






菰(こも)を掛けられた石灯篭も貴重でしたが、やはり次は新緑と苔が美しい「通常の状態」の庭を訪れたいですね。




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