本堂
天照山蓮華院光明寺。
鎌倉・材木座海岸のすぐ横に建つ、
山号に相応しい堂々とした浄土宗の大本山です。
個人的には鎌倉でいちばん好きなお寺。
うーん。なんて言うんだろう。
光明寺には、ほかのお寺にない貴重なものがある。
それは、「来るもの拒まず」という開放的な雰囲気。
拝観料はなし、どれだけいても追い立てられることなく、
本堂で瞑想しても、庭をひたすら眺めていても、各人の自由。
凡人に「お寺本来の姿ってこうあるべき」と思わせるような
とっても大切なことを自然に教えてくれているような気がする。
三門
鎌倉でおそらくいちばん大きな三門を入ると、
正面に本堂。外から見ると、それほど大きさを感じないが、
中にはいると広い・・・・。
参拝人が思い思いの姿で祈ったり、くつろいだり。
本堂内には、簡素な外観からは想像できない豪華な欄間の彫刻も。
なんて、ぜいたくな時間と空間なんだろう。
枯山水と池泉形式の二つの庭があることも、鎌倉では貴重。
枯山水は「三尊五祖の石庭」、池泉庭園は「記主庭園」と命名されている。
そして、光明寺をさらに個性的な存在として際立たせるのが、その立地!
庭園
境内からすぐのバス通りを越えれば、 10秒で目の前に海が拡がる。
このトンネルをくぐるだけで、日本の伝統世界と自然を行き来できるなんて、
日本広しといえど、そうあるもんじゃない
(海がない京都ではありえないし)。
お寺で浸るだけ浸り、その後で気分を変えてひたすら海を眺めるも良し、
再びお寺に戻って瞑想に耽るのもまた良し。
材木座海岸
天気がいい初夏の日に、とてもいい気分転換。
これだけ見所があり、最高の雰囲気を備えているのに、
観光客でごった返すこともない。何回も訪れたいお寺です・・・・・。
光明寺のホームページによると、
三門は江戸時代1847年の建立で、高さは約20メートル。
本堂(大殿)は江戸元禄期(1698 年)の建立で、国重要文化財。
光明寺は鎌倉時代の1243年に創建されたそうです。
アクセスは、鎌倉駅から小坪経由逗子駅行きで光明寺前下車(地図)。
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