小石川後楽園   菖蒲田、円月橋、通天橋など  (東京都文京区)         



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西門周辺の小廬山、大堰川、通天橋。さらに庭園北部の円月橋などを歩いてみました。
メインの部分である大泉水と内庭部分はこちらのページを参照して下さい。


  大泉水

後楽園は六義園と同様、各地の名所を風景に採り入れた「名所写し」の庭となっていますが、
中国の明から亡命し、水戸家に仕えた儒学者・朱舜水の影響を受け、中国の名所や庭園様式も組み込まれています。
六義園を女性的な「和歌の庭」とするなら、こちらは中国趣味に溢れた男性的な庭。
名称を中国宋代に著された「岳陽楼記」から採用し、庭園の随所に中国の名所の名前を冠した景観を配しています。



 
小廬山から通天橋







以前の唯一の入り口だった西門(現在も開放されています)から入って最初に目に入る小廬山。
一面が笹に覆われています。中国の景勝地・廬山に似ていることから、
江戸の儒学者・林羅山が名づけたとされていますが、富士山の写しとも言われています。優美な造形ですね。






屏風岩から望む渡月橋(モデルは京都の嵐山)と西湖堤(中国の杭州)。京都と中国の名勝を組み合わせた風景です。








西湖堤は旧芝離宮庭園など他の大名庭園でも設置されていますが、後楽園が最初に西湖堤を造ったとされています。








通天橋(京都の東福寺)と通天橋から観た大堰川と渡月橋(ともに京都の嵐山)。深山幽谷の趣で、ここからの風景も気持ちいい。






11月中旬に訪れたときの通天橋周辺。紅葉で有名な東福寺を模倣しただけあり、見事な紅葉でした。






大堰川に配された石の数々。現代の感覚に通じるオブジェのような配置です。



 菖蒲田





後楽園は6月頃、花菖蒲が咲き誇ります。鎌倉の明月院よりも広い範囲に菖蒲が植えられ、
都心とは思えない農村的な風景が拡がっていました。









訪れた日は満開とまでは行かなかったのですが、それでも都心でこれだけの花菖蒲を楽しめる場所は貴重








旧江戸城二の丸庭園とともに、花菖蒲の観賞では東京の都心でお勧めの場所です。



 
円月橋



菖蒲田の向こうに見える石橋は「円月橋」






円月橋は徳川光圀が招聘した明の高名な儒学者、朱舜水が設計したと言われています。









それほど大きな建造物ではないのですが、堂々とした石造りの存在感。
水面に映ると橋のアーチがちょうど満月のように見えることから円月橋と名付けられました。
後楽園が造られたときから今に伝えられている貴重な石造物です。




 その他の風景







水戸藩六代藩主時代に造られた建物ですが、第2次世界大戦で焼失。1959年(昭和34年)に再建されました。
素朴なたたずまいと紅葉、石灯籠が設置された露地のような趣が印象的











紅葉覆われた西門近くの「涵徳亭(かんとくてい)」。喫茶と飲食ができる施設になっています。








大泉水から内庭に向かう道に造られた延段(のべだん)。
自然石を敷き詰めた「草の敷石」で、鋭角的な石が埋め込まれているのも特徴です。







農村的風景を象徴する菖蒲田横の八つ橋










2012年6月に訪れた時の蓬莱島。ちょうど護岸工事が行われていたのですが、
いまの蓬莱島と比べると石組みなどが少し壊れかかっていた感じですね。
あらためて護岸工事などの改修が庭園の維持に欠かせないことを再認識しました。


現在の大泉水と蓬莱島



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