大西常商店 中庭と坪庭 京都の庭園 京都の坪庭・露地 MAP 下京区松原通高倉西入ル









京扇子の老舗、大西常商店。ビルに混じって昔からの商家が残る洛中に素敵な坪庭があります。お店の詳細は公式サイトをご参照ください。









おくどさん(かまど)が残る昔からの家の中を通していただき、さっそく中庭へ。さまざまな風合いの石で作られた個性的な庭に感動!
簾がまた、京都の情緒を高めますね(京都の夏は本当に暑い・・・・)。






大きな存在感を示す真ん中の石灯籠。ご主人のお話によると阪神大震災で倒れ、一部が欠けたそうですが、堂々たる姿は庭を引き締めます。









石灯籠の背後は茶室「常扇庵」。この庭は露地にもなっており、茶室では月釜などが開催されているそうです。









良いなぁと思ったのは壁の色も。庭の雰囲気とまさにぴったりで、華やかさを持ちながらも主張しすぎず。









限られた敷地にさまざまな色、種類の石が配置され、統一感のある素敵な庭を創り出しています。花崗岩が多いのも特徴でしょうか。






枯れ流れの石組み









店から中庭に向かう途中には待合(まちあい)と坪庭も。双方が生活に溶け込んでいるところに「京都」を感じました。









ほんのちょっとした空間に風格ある石灯籠と蹲踞(つくばい)が置かれ、でも決して「ごちゃごちゃ」していないという設計






【撮影後記】

本籍地に近いこともあり、以前からお店は存じ上げていたのですが、とある書籍でお庭の存在を知り、
ちょうど扇子も欲しかったので、唐突におじゃまして、撮影をお願いしました。
突然の訪問にもかかわらず、快く中庭に案内してくださり、「お好きなだけご鑑賞ください」との温かいお心遣い。
おまけに「暗かったらライトを付けていただいてもかまいません」というご配慮も頂戴し、ゆっくりとお庭を拝見することができました。
帰り際に扇子を選びながら、お店の方と庭のことや京都の懐かしい話題などでしばし談笑。そして「京都にお帰りの際はいつでもお立ち寄りください」と笑顔で見送って下さいました。
京の老舗の心がこもったご対応はさすがです。お庭を拝見する機会だけでなく、素敵な扇子を購入することもでき、本当にありがとうございました。



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