御菓子司 塩芳軒 しおよしけん

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明治15年からの伝統を紡いできた西陣の和菓子「塩芳軒(しおよしけん)」。
老舗らしい堂々とした店構えと端正な坪庭です。
塩芳軒では、二十四節気ごとに季節に合ったお菓子が紹介され、
月に一度ほどの割合で、この坪庭を観ながら抹茶と和菓子をお座敷で頂くことができます。
関東に居ると、なかなか季節とお菓子や料理を重ねて楽しむ機会はないので、
いかにも京都らしい日本の伝統が懐かしく思えますね。










お座敷から雪見障子越しに眺める坪庭。
額縁効果も視野に入れて作られている京町家の坪庭、絵画のようで美しいですね。







障子を開け放つと、目の前に瀟洒な坪庭。
竿の部分が膨らみを持つ柔らかな印象の石灯篭、袖垣、庭中央の伽藍石が独特の世界観をつくり出しています。






手水鉢(ちょうずばち)は棗(なつめ)型。汎用性の高い手水鉢で、町家にも多いのですが、
敢えて「どうして手水鉢は棗型なのですか?」とご主人に尋ねると、
「お茶菓子を提供しているので、茶道に因んでいます」とのこと。
後で思い起こすと、自分はなんて当たり前のことを訊いたのかと、恥ずかしくなりました笑。












美しい苔に囲まれた伽藍石、生い茂るホテイアオイ――。
石の配置と形状、植栽などが組み合わされてこの庭の世界が作られているんですね。







塩芳軒の店内。ちょっと懐かしいような、老舗の佇まいにも癒やされました。
塩芳軒のお菓子は地元でも親しまれ、生菓子、干菓子ともに美味しいです。
季節感の大切さもあらためて痛感しました。よし、今年の6月30日には水無月を食べよう!
(こちらの勝手なお願いにもかかわらず、快く座敷でお庭を鑑賞させてくださり、ありがとうございました)




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