老欅荘 (松永記念館) 神奈川県小田原市 東京・関東の庭園 50音順リスト MAP トップページ |
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古稀庵から歩いて数分の場所にある松永記念館。 少し小高い丘の上に、松永安左ヱ門(耳庵)の邸宅だった老欅荘(ろうきょそう)があります。 想像以上の洗練された作りに驚き。土塀には瓦が組み込まれていますが、 ここの他では大徳寺で観た記憶があるだけです。土塀はわざと傾けて作られているそうですが、自然な雰囲気を高めるためでしょうか。 露地門をくぐると、一面の苔庭と視線の先に三重塔。このわびさびの雰囲気は、全く「わざとらしさ」がなく、極めて自然 苔庭に配置された飛び石を伝い、奥に進むと風情満点の石灯籠と蹲踞(つくばい) 飛び石、石灯籠と蹲踞、瓦で囲んだ樋受石(というけいし)の見事な配置 限られた空間に創られた露地庭風のこの名庭を建物の中から観ることもできます。 屋内から観ると、また異なる趣。額縁効果で、さらに美しく見える場合もありますね。 個人的に好きだったのは、障子の向こうに石灯籠の一部が見えるという構図。無限の広がりを感じさせてくれます。 半月形の欄間が耳庵の高雅な趣味をそのまま表していますね。 見事な邸宅と露地庭、この建物を無料で開放している小田原市に心から敬意を表して。 ちなみに松永耳庵は、阪急電鉄や宝塚歌劇に創始者である小林一三と、親交が深かったことでも知られています(詳しくはこちら)。 老欅荘の平面図(小田原市のホームページから)。 老欅荘の空き地には2020年、かつて松永耳庵が所有していた無住庵が移築されました。 |
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