野呂本店  京都・出町の漬物店

老舗、名店の庭  地図
  京都の坪庭・露地  京都の庭園





京都の出町にある大正3年創業の漬物店、野呂本店
素材の野菜を活かした絶妙な味付けの漬物は地元だけではなく、東京や関東でも根強い人気を誇っています。






出町は自分の生まれ育った町でもあるのですが、
ふと「そう言えば野呂のお店には坪庭があったな」と思い出し、久しぶりに再訪しました。










店内から、開放された客間を通して観る坪庭。部屋も坪庭も綺麗に整えられています。









まさにちょっとしたスペースに作られた文字通りの坪庭。
京都の町家では当たり前の造形ですが、京都を離れてみるとこの美意識が特別のものだったことを改めて認識します。
この坪庭という小さな存在が、京町家を単なる都市の旧家ではなく、独自の個性を持つ文化財へと高めている気がします。







端正な小振りの石燈籠と苔むした蹲踞(つくばい)に降りかかる羊歯。まさに都市の住宅の中に作られた小宇宙









青々とした苔だけでなく、葉の育ち具合、枝ぶり――。植栽も美しく整えられています。






店内にはいくつかのお漬物が見やすく並べられています。
全てを頂いたわけでありませんが、個人的には「長芋のわさび漬け」がいちばんのお気に入り。
あっさりした味付けとしゃきっとした歯ごたえが楽しめます。







出町は、河原町今出川の北部界隈を指す
地名。
京都御所相国寺同志社のすぐ近くですが、とても庶民的な街です。
今では出町と言えば豆餅の「ふたば」が全国的に有名になり(上の写真の左側の行列はふたばのお客さん)、
知名度も上がったのはうれしいですが、元地元民にとってはアーケードの桝形(ますがた)商店街が出町の象徴でしょうか。





今になってみると、大阪や東京のアーケード街に比べたら本当に小さい商店街なのですが、
スーパーに専門店、和菓子店に惣菜店となんでもそろう便利な商店街でした。





子どもの頃は、桝形の寺町側の入り口近くにあるマツモト模型がすごく楽しみで。
特に鉄道ファンではないのですが、入り口の横に鉄道のジオラマがあり、動いている電車を観るのがすごく好きでした
(今ではジオラマはありませんが、現在もマツモト模型は鉄道ファンの絶大な人気を得て営業されています)。懐かしいなぁ。
また味噌と漬物で有名な田辺宗(明治8年創業、地図)も、地元で人気だった気がします。食事もできるのでぜひ!








賀茂川に架かる出町橋から観る大文字山。
今となっては、町中にもかかわらず、近くに川が流れ、山が見える環境はいかにも京都だったんですね。


   
         
 
 京都御所       相国寺     
         
         
 
同志社大学       下鴨神社(秀穂舎)     




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