冨田屋 とんだや 西陣くらしの美術館  京都の庭園 京都の坪庭・露地 地図 上京・西陣の庭





テレビなどでも京町家の代表的な存在として紹介される冨田屋(とんだや)
予約をした上で、京町家の室内や坪庭を見学することができます。



見学できる坪庭は玄関奥、主屋前、宝蔵前、「はなれ」の4カ所(間取り図は冨田屋のホームページから引用)









見学の順路とは逆になりますが、圧巻は「はなれ」の坪庭。この座敷で能が行われたことから、
庭を舞台の背後に見立てて立派な松が植えられています。









限られたスペースにもかかわらず、枝ぶりが見事な松があっても、窮屈なイメージは全くなく。こういうところが、庭づくりの技術とセンスなんでしょうね。









宝蔵前につくられた簡素な坪庭。苔庭でもなく、杉皮の壁の前にさりげなく石灯篭が置かれているだけですが、その上品さがとても印象に残りました。









主屋と玄関の間にある坪庭。棕櫚竹は、狭い空間に凜とした美しさを添える京都の坪庭の「定番」ですね。






主屋の座敷から、ガラス戸越しに眺める庭









袖垣に井戸を覆う屋根――。強い主張はないのにどれも優雅で個性的です。









玉袖垣と光悦寺垣も庭の風格を高めています。






京町家の魅力を余すところなく伝えてくれる冨田屋。最初に季節ごとの風習などを映像で紹介した後、関係者の方が丁寧に各部屋を案内してくださいます。
なかなか拝見できない町家を見学でき、京都ならではの伝統を体験できるのは本当に貴重な機会ですね。
訪れた方全てが庭に興味があるとは限らないので、個人的な感想ですが、窓が開け放たれた状態で、もう少し庭を鑑賞できる時間があれば、さらに嬉しかったかな。



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