西陣、寺之内の庭
―日蓮宗や門跡の寺院、商家の庭― 京都の庭園 トップページ 地図
裏千家今日庵
中京や下京とはまた異なる、京都の本当の庶民の生活が息づいている界隈ですが、
表千家や裏千家、宝鏡寺などの尼門跡、日蓮宗の寺院(本法寺や妙顕寺など)が点在する、なかなか「渋い」地域です。
西陣はもちろん絹織物で有名な街。
いまは織成館となっている商家、旦那衆に愛された萬重(まんしげ)のような料亭の庭も見応えがあります。
妙顕寺(桜の枯山水) 尾形光琳ゆかりの庭
妙顕寺は日蓮宗の名刹で、1321年の建立。隠れた名園の宝庫です。
仏殿前の「四海唱導の庭」のほかにも光琳曲水の庭、孟宗竹の庭など多彩な庭園があり、春には桜、秋には紅葉が楽しめます。
宝鏡寺(百々御所) ほうきょうじ(どどのごしょ)
尼門跡として高い寺格を誇る宝鏡寺。人形で有名なお寺です。
本法寺
長谷川等伯の涅槃図で知られる日蓮宗の名刹、本法寺。「巴の庭」のほか、上品な坪庭もあり、庭としても見応えがあります。
妙蓮寺
十六羅漢石庭は隠れた人気があるようで、特別公開時には多くの人が訪れます。
萬重 まんしげ
戦前に開業した西陣の料亭で、地元西陣でだけでなく、上京(かみぎょう)の人々から広く愛されています。
庭は玄関の坪庭と奥庭の2カ所で、どちらも京都らしい上品な造り。料理の味とともに、個人的にいちばん親しんできた料亭です。
織成舘 おりなすかん
西陣織のミュージアムで、工場見学や講演会の開催など多彩な催しを行っています。
庭は帯地製造業「渡文」の初代当主の店舗兼住居から引き継がれたもので、
洗練された座敷から観る貴船石の坪庭は、京都の商家の原風景
近為 きんため
京漬物の老舗、近為の本店ではお漬物の購入だけでなく、定食を頂くことができます。
坪庭は老舗にふさわしい石燈籠や蹲踞(つくばい)が適材適所に配置され、京都らしい洗練された造形。
鶴屋吉信本店茶寮「菓遊茶屋」 つるやよしのぶ かゆうぢゃや
和菓子の老舗「鶴屋吉信」本店2階にある茶寮では、中庭を眺めながら抹茶とお菓子を頂けます。
水野克比古フォトギャラリー町家写真館
江戸末期に建てられた町家を利用した、写真家水野氏のフォトギャラリー。坪庭の写真で有名な方の写真館だけあり、庭は端正な美しさ
株式会社岡田(岡田家庭園)
西陣織物産地問屋、岡田の見事なひな壇と坪庭。ひな祭りに合わせて開催される「千両ヶ辻ひな祭り2024」で公開されました。
北原家大宮庵
こちらも「千両ヶ辻ひな祭り2024」で公開された貴重な坪庭。ひな飾りが美しかったです。
西陣くらしの美術館「冨田屋」 とんだや
西陣の豪商に伝わる坪庭と調度品の数々。冨田屋に伝わる京都のしきたりなどを知ることもできる貴重な場です。
塩芳軒 しおよしけん
西陣の和菓子の老舗。穀雨、夏至などの二十四節気には、中庭を観ながら和菓子と抹茶を頂けます。
北野天満宮
言わずと知れた全国の天満宮の総本社で、梅が咲き乱れる「花の庭」と2015年に作られた「船出の庭」などがあります。
縁日の25日「天神さん」には子供の時に出掛けた想い出
法輪寺(だるま寺)
達磨(だるま)で有名な法輪寺。本堂の南側に広がる「無尽庭」は一面の苔庭にさまざまな石を配した「隠れた名庭」
立本寺 りゅうほんじ
客殿の南と西に拡がる庭園は、江戸末期)に作庭されました。かなり以前に訪れたので、今は少し趣が変わっているかもしれません。
自然に近い苔庭は、幽玄な雰囲気で素敵でした。
旧京都中央電話局西陣分局舎(重要文化財)
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