西陣で帯地を製造していた「渡文」の商家を利用した、西陣織の手織りミュージアム「織成舘(おりなすかん)」。
手織りの体験や西陣織の工場見学のほか、地域住民向けのセミナーなども実施されています。
自分が訪れた時は、百人一首の講座が開催されていました。
夏障子(簾戸=すど)越しに眺める奥庭。京都の夏を象徴する美しい風景
大きめの貴船石と石灯篭が配された奥庭。限られたスペースにもかかわらず、圧迫感を与えずに立体的、ダイナミックに魅せる技はさすが
庭を鑑賞していると、織成館の方が「打ち水をした方が庭が引き立ちますね」とおっしゃって、水を掛けてくださいました。
たった一人の見学者のために打ち水をしていただいたご親切、とてもうれしかったです。やはり水に濡れた石は艶やかですね。
簡素な美しさの床の間。西陣の旦那衆の美的感覚を今に伝えます。
織成舘には、奥庭以外にもちょっとした空間に坪庭がつくられています。豪華な着物と坪庭の組み合わせは西陣ならでは。
織成舘への訪問は、「西陣織屋建(おりやだで)」の建物、そして坪庭を見学できる貴重な機会でした。
近くには旦那衆に愛された料亭「萬重」も。こちらにも美しい坪庭があります。
Copyright © Goto N. All Rights Reserved.