中海 大徳寺大仙院




方丈を入り口から右回りに進むと蓬莱山の次に現れるのが中海(方丈北西側)。

緊張感が漲る書院庭園を見た後に中海に来ると、ひとしおこの庭の静けさ、簡素さが心に沁みてきます。







名石が個性を競い合う書院庭園の緊張から解放されてほっとできる空間。中根金作の作庭です。









名椿の「岩根絞」と数個の石が漂う中海はまさに平穏の境地・・・・と言ったら少し気障かな。












この庭の特徴は「軽快さ」。でも、よく和風旅館などにありがちな構成でありながら、「薄っぺらさ」はない。
単純に簡素に日本的な美しさを表してるようで、好きな庭です。









方丈前庭(南庭)から西庭、そして中海に回り込んだときの風景。
特に大きな仕掛けもないのに、簡素な和の美しさを感じられるのは、大徳寺ならでは。






西庭は一面白砂のみ。前方に見えるのは方丈前庭(南庭)の沙羅双樹です。






室町期の名園である書院庭園
簡素な白砂で構成される方丈前庭(南庭)とはまた異なる中海の存在も大仙院の庭の魅力に大きく貢献しています。



Copyright © Goto N.  All Rights Reserved.