護国寺茶室群と不老門 (東京都文京区)

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護国寺の象徴的な存在である懸造りの「不老門」。
月光殿のページで記したように、不老門の名称も「月」と関連しており、
李白の漢詩の一部(白兎が月で不老不死の薬を挽く)から名付けられたそうです(と教えていただいた気がするのですが、記憶が曖昧)。









不老門を左に曲がると、月光殿の向かい側にいくつかの茶室が並んでいます。









羅装庵
らそうあん、圓成庵 えんじょうあん、宗澄庵 そうちょうあん不昧軒 ふまいけんの4軒の茶室が並んでいます。









圓成庵の瓢箪型にくり抜かれた腰掛待合の窓など、各茶室ごとに個性が異なるようです。
今回はこれらの茶室は見学できませんでしたが、次回は機会を見つけてあらためてゆっくりと訪れてみたい・・・・。









こちらは不老門の右側にある仲麿堂 なかまろどう と箒庵 そうあんの露地。
仲麿堂は「三笠の山に出し月かも」の和歌で有名な阿倍仲麻呂に因んだ名称で、やはり「月」に関連しています。
箒庵は、護国寺を「関東の茶道の本山」にするために奔走した戦前の実業家、高橋義雄(箒庵)がつくった茶室。
月光殿の移築からいま護国寺に建ち並ぶ茶室群は全て、三井財閥の重鎮として活躍した高橋箒庵の努力の賜です。






高橋箒庵が全国から集め、護国寺に寄進した石灯篭の数々。壮観です。
高橋箒庵については、伝記「箒(ほうき)のあと」で詳細を知ることができます
(現代文に直して紹介されている、素晴らしいサイトもありますが、リンクの可否が不明だったので、検索サイトでご確認ください)。






護国寺月光殿、月窓軒、化生庵、艸蕾庵




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