三渓園臨春閣   東京・関東の庭園  MAP  三渓園トップページ





三渓園内苑のメインとなる臨春閣と奥に見える聴秋閣。双方とも他所からの移築ですが、絶妙な配置









臨春閣は一見すると普通の建物なのですが、上品で風格な佇まいがじわじわと・・・・・









各棟がが少しずつずれながら連なる景観は、桂離宮の書院の如し。優美ですね。









臨春閣前の庭園は、建物に合わせた簡素で上品な作り。
ここではあくまでも御殿が主役で、庭は建物を引き立てるための「装飾」という位置付けかもしれませんが、
御殿の優美さが際立つことで、庭も静かな存存在感を示す不可欠な造形になっています。これも一種の「庭屋一如」の具体例ですね。






花頭窓風の階段への入り口はあっと息を呑む意匠






太陽を照り返す水面の揺らぎをそのまま映す障子の美しさ









縁側にさりげなく置かれた「瓢箪文手水橋」。台石も含めて、こだわりを感じます。
元は豊臣秀吉が藤堂高虎に贈与したものとされ、伊賀上野城から移設されました。










訪れた日は梅が満開の弥生三月。冬枯れの趣が残る風景の中で、春の訪れを感じました。






聴秋閣に向かう途中に振り返って観る臨春閣。緑の向こうに三重塔が見える風景は絵葉書のように美しいです。



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