粟田山荘 玄関と露地
―旧細井邦三郎邸、旧ホテルオークラ別邸― / 野村重存画伯の作品展(2023年3月17~26日)

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西陣の織元、細井邦三郎の別荘で、京都ホテルオークラが運営する高級料亭として有名だった粟田山荘。
玄関は豪商の別荘、そして高級料亭の表門に相応しい風格ある佇まいになっています。








玄関を入ると、まず目に入るのは石燈籠と井戸








石燈籠は「西之屋形石燈籠」と呼ばれる型式





井戸も歴史を感じさせる造り。織部焼の釣瓶が目を惹きます。





丁寧な手入れの賜なのか、苔も美しく。瓦を用いた延段など、細部まで「和の美しさ」にこだわった庭園に








本館の庭園にも露地の要素が至るところに採り入れられています。





瀟洒な石燈籠と自然石の蹲踞(つくばい)。苔の上に落ちた椿の花が和の情緒を高めます。





茶室の入り口。扁額の文字は「趣味長壽」(?)でしょうか。






懸樋が差し掛かっている石が手水鉢のようです。

茶室は公開されていなかったのですが、 「京都 もてなしの庭」(烏賀陽百合著、青幻舎刊)によると、
露地には味わい深い手水鉢が置かれているそうです(2階からの写真では確認しにくいですね)。








本館の庭園の雪見灯籠と滝石組も見事な造形





※写真撮影は作品、庭(散策は不可)ともに自由でしたが、作品は著作権の絡みもあると思いますので念のためぼかしを入れました。


 粟田山荘本館の庭


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