茶寮宝泉の庭園(下鴨宝泉堂)   京都の庭園  MAP  坪庭・露地  料亭・老舗の庭   








下鴨の閑静な住宅街にある和菓子「宝泉堂」の茶寮。立派な門構えは西尾八ッ橋の里と似て、重厚かつ上品な佇まい









玄関前庭。見事な苔庭と「行」の延段が光と影の中で本当に美しく――。






店内から硝子越しに眺める前庭は額縁の絵のような風景









玄関横の中門から覗き見る内部の庭。「行」と「草」の形式でつくられた延段が続きます。









広い座敷で頂く抹茶と和菓子。窓からはどの方向からも庭を眺めることができます。欄間の彫刻も精密なつくりで、品格ありますね。










表側の庭は苔と白砂を配した瀟洒な枯山水。とても素敵なお庭なのですが、残念ながら外の回遊、窓の開放はできません。






窓越しに眺める庭も本当に綺麗なのですが、訪れた日は天気が良すぎて、窓越しに美しい写真を撮れなくて残念
(窓の開放禁止は虫の侵入を防ぐためなので、食べ物を扱うお店としては最も大切な取り組みと思います)。










こちらは裏側に当たる庭。表の庭に比べてわびさびの雰囲気が色濃く






何気ない床の間もとてもシンプルで、京都だなぁと痛感






<訪問後記>
宝泉堂は1947年の創業。京都ではまだ「老舗」に入らないかもしれませんが、和菓子は本当に美味しいです。
自分が宝泉堂のお菓子と出会ったのは、父が設計した建物が残る某寺院を訪れたときのこと。
それまで近くに住みながら、宝泉堂を知らなかったのですが、
ご住職が出してくださったお菓子(都の月)がとても美味しくて、それから宝泉堂の和菓子をすすんで購入するようになりました。
丹波の黒大豆を使ったあづきのお菓子はどれも美味しいですが、特に夏季限定の「京しぐれ」は小豆も寒天も絶品です。ぜひご賞味ください。







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