京都の床の間 ―洗練の極み― 



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床の間。これまであまり意識してない存在だったのですが、
庭を鑑賞するために料亭老舗大徳寺などの禅刹を巡っているうちに、
茶室、あるいは客間の一区画で独自の世界を醸し出している床の間の美しさに惹かれるようになりました。
わずか半畳から一畳ほどの狭い空間で、掛軸や香炉、花入れがつくる究極の日本の美。
これらのアイテムにより、床の間は無機質になりがちな部屋に季節感をもたらし、
部屋の雰囲気を左右する特別な存在となっています。
特に京都の床の間は基本的に無駄を一切排除した、簡素で凜とした美しさ。
千年の都市文化や茶道の隆盛とともに生活の美意識が培われ、洗練されてきたからこそ、
家宝や土産物の置物などを雑然と配置した地方の床の間と一線を画しているのかなと思います。





老舗、町家、邸宅の床の間





料亭の床の間





大徳寺、禅刹の床の間





桂離宮、修学院離宮、醍醐寺、京都迎賓館の床の間と違い棚



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