Cafe Kawataro 旧村井吉兵衛邸宅

祇園・建仁寺界隈の庭園
 カフェ、茶寮の庭  地図  京都の庭園  村井兄弟商会たばこ工場跡





八坂神社と高台寺の近くの路地に面したCafe Kawataroの洗練されたファサード。
戦前に財を成した実業家、村井吉兵衛の旧宅を引き継いだ料理旅館「川太郎」を改装し、2014年にオープンしました
(手前は同じく川太郎の改装で新たに営業を開始した旅館「休兵衛」の玄関です)。
村井吉兵衛に関しては、こちらのサイト(たばこと塩の博物館)で詳しく説明されています。










店内に入るとテーブルの向こう側に全面の窓の向こうに広がる邸宅の庭!
訪れたのは冬の夕暮れ。
庭は木の葉が落ち、少し暗くて寂しい感じでしたが、
堂々とした石燈籠と鳥居が元・大実業家の旧宅だったことをあらためて印象づけます。







特に鳥居(おそらくその先にあった祠)は実業家の邸宅の象徴的な存在ですね
(邸内に神社を勧進して日々参拝する政治家や実業家が多かったようです)。







庭の一画に据えられた雪見灯籠と蹲踞(つくばい)、円い伽藍石。
京町家の庭でよく見られる「鉄板」の美しい組み合わせです。






石橋手前の延段(のべだん、石畳)。
庭園の教科書に出てくるような、とても簡素で美しい「行」の延段になっています
(延段には切石のみを使う「真の延段」、自然石のみを使う「草の延段」があります)。










店内には中央の大きな円卓のほか、数卓のテーブルと座り心地の良いソファが配置され、
どの席からも庭が見えるように工夫されています。
自分が訪れた時は、日本語を勉強するフランス人の留学生や和服を見事に着こなした男性が寛いでいました
(いかにも京都らしい組み合わせ)。







村井吉兵衛が財閥をつくる時の基礎となった馬町通の村井商会たばこ工場(現存せず)。
村井吉兵衛ゆかりの建物としては、別荘として建設し、祇園の迎賓館と呼ばれた「長楽館」が有名です。
京都でも村井吉兵衛など戦前には多くの実業家が活躍していましたが、
時の流れとともに人々の記憶の彼方に行ってしまうのは少し寂しい気もします。
伊集院兼常(廣誠院)、田中源太郎(喜鶴亭、現・瑠璃光院)、山口玄洞(ドミニコ修道会聖トマス学院)など
多くの偉人の足跡は忘れないでいたいですね。


   
         
         
 
 旧粟田山荘   元細井邦三郎氏別邸     廣誠院   元伊集院兼常邸  
         
         
 
 喜鶴亭、現・瑠璃光院   元田中源太郎邸     ドミニコ修道会聖トマス学院   元山口玄洞邸  
         




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