八瀬・瑠璃光院の紅葉  地図 料亭・高級旅館の庭 邸宅・別荘の庭



京都の紅葉の名所として、最近では筆頭に挙げられるほど人気の瑠璃光院(旧高級旅館「喜鶴亭」)。
大混雑することでも有名だったので、足を伸ばそうとは思わなかったのですが、
秋の紅葉の季節には予約制になったとの情報を得たので、参拝することにしました。





自分の出身地にも近い叡電(叡山電鉄)の出町柳駅から八瀬までの所要時間は15分ほど。
子ども時代、八瀬は比叡山の麓という印象だったので(ケーブルカーの乗り場があるため)、
精神的な距離と比べて、実際には「え、そんなに近かったのか」とあらためて驚きました。
八瀬を訪れるのは、おそらく小学生の遠足で、あるいは両親と一緒に遊園地に遊びに行って以来。
ちょっとした懐かしさも感じる八瀬までの小旅行でしたが、車内は観光客で満員に。
左京区民の足として地元に根付いてきた叡電を毎日利用している人にとって、
やはりこの混雑はつらいだろうなぁと思うと、いま話題の「オーバーツーリズム」という言葉が頭をよぎりました。












八瀬駅から瑠璃光院に向かうまでの道沿いでは見事に色づいた紅葉!






八瀬の駅から歩いて10分ほどで瑠璃光院に到着。
完全予約制のおかげで門前はそれほど混んでいなくて、スムースに入山することができました。







門から入って石段を登り、玄関までは「山露地の庭」。空まで伸びる紅葉が夕陽を浴びて本当に美しく。






書院の主庭「瑠璃の庭」。見事な苔庭に降りかかる紅葉、その間に見える石燈籠と、本当に美しい光景でした。
特に苔の美しさは、京都の庭園でも五本指に入るほど。丁寧なお手入れの賜でしょうか。









そして瑠璃光院と言えば、この机に映し出される庭の紅葉。このエリアはさすがに大混雑でした。
確かに独特の光景でとても美しいのですが、インターネットやSNSでは過度に加工した写真が出回りすぎていて、
反対に本来の自然な美しさが反映されていないなぁと。必要以上に紅を強調した写真を掲載することってどんな意味があるのでしょう。
あるサイトのトップには、「この色とシャープさ、詐欺だろう!」という呆れを通り越し、笑ってしまうくらいの加工写真。
恥ずかしくないのかなーという思いとともに、本当に庭を愛していたら、現実離れしたそういう写真は掲載できないと思うんですけどね。










個人的に最も好きだったのは、茶庵「喜鶴亭」に面した「臥龍の庭」。
別荘(瑠璃光院は元別荘でした)でよく見受けられる立体的な庭園で、
紅葉と苔、そして池泉庭園の造形が感動するほどの美しさでした。
たとえ人が多くて、少しくらい騒がしくても、ずっと眺められていられるくらい静かな迫力です。







瑠璃光院の人気は「机に映る紅葉」に集中している感じでしたが、苔の緑が予想外の美しさでした。
ところで瑠璃光院は実業家の別荘から高級旅館の時代を経て、いまの寺院に変わりました。
入山の時に渡される袋には、写経用のペンと紙が入っており(写経されている人も多かったです)、
浄土真宗の寺院として真摯に宗教活動に取り組んでおられる姿が印象に残りました。







新緑の瑠璃光院



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