
藤の花が咲き乱れる八ッ橋に、同じ形状の石を集めて敷き詰めた州浜、対岸は緑の中に緻密に設計された庭園――。
個人的には桂離宮や修学院離宮のように、仙洞御所は全てが見どころと言えないですが(全てが見どころの両離宮がすごすぎるのですが)、
この州浜と八ッ橋の一画を見学するだけでも、十分に訪れる価値があると思います。特に藤の花と紅葉の季節は絶対的にお勧めです。



州浜(大浜)は仙洞御所の見所の一つ。単に小石を敷き詰めただけだろうと、思っていましたが、
実際に州浜の風景を目にすると、どうしてこんなに広く、本当の浜辺のように見えるのだろうか。と。

州浜に敷き詰められた楕円形の石は一升石といいます。
京都所司代を務めていた小田原藩主が石一つに米一升を与えて集めさせたことが由来。形が似た美しい石を、これだけ集めただけでもすごい。



州浜から中島の方向を眺める絶景(紅葉の季節もまた異なる見事な景色に)


単色が中心の州浜側(西側)に比べて、東側はさまざまな花や緑が石灯籠や石組みを彩る対照的な風景

州浜の先端に醒花亭を眺める構図も絶景です。


醒花亭前に拡がる州浜。小石が水中にも敷き詰められたている造形も、細かい演出です
|