有斐斎弘道館 京都の庭園 名庭十撰 坪庭・露地庭 トップページ MAP 京町家の庭 




玄関から紅葉が覆う露地への門をくぐります。


露地







苔庭にいくつかの飛び石が配され、縁側には富士型手水鉢が置かれています。






見事な苔庭と真ん中に立つ中門幽玄で雅やかな光景が拡がります。






建物を背にしてさらに中に進みます。
決して広い敷地ではないのですが、一歩進むごとに庭の息吹、趣が伝わり、いつのまにかこの庭がつくり出す世界に埋没…










中門の横には、赤銅色の火袋が異彩を放つ石灯籠。形も端正で、すごく印象に残りました。黄梅院の朝鮮灯籠と並んで、個人的に好きな灯籠です。






中門を越えて、玄関の方を望む風景。並び立つ灯籠と苔が独特の世界観









敷地の奥には、もう一つの待合






飛び石の配置や苔の色・・・・。どれもすべて絶妙で、細かいところまで配慮されている造形が至る所に。












石灯籠とともに、いくつかの場所に趣のある蹲踞(つくばい)も配されています。









縁側のちょっとした風景も絵になるほど、細かいところまで配慮が行き届いています。
有斐斎弘道館では現在、ボランティアの方々が毎日、整備などをお手伝いされているとか。
まだ未整備の箇所も残されているとのこと、さらにこの庭が美しくなるのですね(いまでも屈指の美しさですが)。







訪れた日はたまたま一人でゆっくりとこの名園を鑑賞することができました。
近くの京都御所などに参観された際には、ぜひこの名園に足を運ばれることをお薦めします。
なお弘道館では、さまざまな催しを企画されているようなので、そちらの方もホームページでご確認を。

関係者の方々のご尽力とで、このような名園が大切に維持されていることに、京都の奥深さを感じました。






紅一点の紅葉をもう一度ゆっくり堪能しながら、玄関に戻ります。



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