大徳寺
黄梅院
直中庭と茶室「一枝庵」
大徳寺
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名庭十撰
枯山水の庭
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冬の黄梅院
書院「自休軒」
の前に広がる直中庭(じきちゅうてい)。
千利休が豊臣秀吉の要請を受けて作ったとされる名庭です。
写真中央の大きな石は三尊石で、手前には礼拝石も
三尊石の石の風合いは趣があり、さすがの存在感です。直中庭の三尊石は「不動三尊石」で、
不動明王、矜伽羅(こんがら)童子、制た迦(せいたか、「た」は口偏に託の字のつくり部分)童子で構成されています。
直中庭はとにかく苔が見事! そして苔の上に配された三尊石とともに、大きな存在感を示すのが、朝鮮灯籠です。
この小さな石灯籠は、この広い庭を引き締める上で大きな効果を発揮しています。
破頭庭
との境目に立つこの灯籠は、加藤清正が朝鮮から持ち帰ったとされています。
ツンと澄ましているようで、とても愛らしく、でも誇り高く。おそらくいちばん好きな石灯籠かもしれません。
観れば観るほど、味わい深いというか、不思議な魅力を湛えた庭。
夢の世界に出てくるようなイメージで、例えば満月の光の下で眺めるとまた異なる美しさなのかなと思ったりします。
庭の中央には瓢箪型の池(秀吉の馬印、千成瓢箪に由来)があり、水が張られた形が本来の姿とのこと。
ただ水が涸れた池も枯山水としてさらに魅力的な印象も受けます。
直中庭のもう一つの大きな存在は、茶室の「一枝庵」でしょうか。
古色蒼然とした「庵」風の建物ですが、実は1999年の竣工で、京都の
山本興業
が手掛けました。
山本興業のホームページ
には、一枝庵の内部の写真も掲載されています。
茶室「一枝坦」横にある冷房完備の休憩所とそこから延びる回廊。
直中庭は、回廊に沿って四方から眺めることができるようになっています。
冬の直中庭
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