大徳寺 黄梅院  大徳寺 京都の庭園 地図  50音順一覧  冬の黄梅院

 




春と秋以外の特別公開以外にも参拝できるようになり、写真撮影も可能になった黄梅院。
苔庭に枯山水、坪庭と多彩な庭や数多くの茶室を抱えるだけでなく、
千利休や加藤清正など歴史的な人物の足跡が残された、特筆すべき塔頭です。
どの庭も個性的で、全く隙がない素晴らしい造形。京都だけでなく、日本屈指の美しさを感じられる名庭です。
黄梅院の名称は、禅宗開祖の一人とされる弘忍禅師ゆかりの中国・破頭山東禅寺が位置する「黄梅県」から付けられました。





玄関・庫裏前庭

重要文化財の玄関と庫裏の前に広がる一面の苔庭を過ぎ、境内に入ると、
庭に至るまでにいくつかの門、茶室、露地が作られています。







直中庭(じきちゅうてい)

千利休が豊臣秀吉の要請を受けて、作ったとされる直中庭。苔庭の中に茶室「一枝庵」、瓢箪型の池、
加藤清正が朝鮮から持ち帰った石灯籠が配されています。







方丈前庭(破頭庭、はとうてい)

重要文化財の方丈(本堂)前に広がる、天正年間に作庭された破頭庭(はとうてい)。
破頭庭の直線的な構成は、禅刹らしい凜とした雰囲気を漂わせます。日本では有数の美しさを誇る枯山水庭園






閑坐庭(かんざてい)と坪庭、露地

閑坐庭は方丈と庫裏(くり)の間に創られた坪庭です。
花頭窓から方丈の北側に広がる作仏庭を覗くアングルは、大仙院に近い雰囲気に。
黄梅院には至るところに坪庭、露地風の庭が造られています。






作仏庭(さぶつてい)

方丈の北側に広がる作仏庭。
こちらも大仙院の書院庭園に似た雰囲気ですが、苔の柔らかい曲線が特徴的です。






冬の黄梅院

緑に覆われた新緑の季節とは、また異なる表情の冬の黄梅院。
緑の美しさに叶わない風景もありますが、冴えわたった空気に包まれた凜とした冬の庭もお勧めです。






本堂、書院、庫裏 ―黄梅院の空間美、建築美―

数々の建築物と、黄梅院のちょっとした風景。
そこに日本の洗練された伝統を凝縮した空間と建築の美しさを発見することができます。


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