修学院離宮 上御茶屋(上離宮) 上離宮窮邃亭  中離宮楽只軒  中離宮客殿  下離宮
   



刈り込みに視界を遮られた石段を上がり、隣雲亭に向かいます。
隣雲亭(りんうんてい)の眺めは、眼下に広がる浴龍池(よくりゅうち)、彼方に北山連峰――。
ここまで雄大に借景を取り込んだ日本庭園が江戸初期に作られた奇跡に感動します。まさに「帝王の庭」。












浴龍池の景観を楽しむために造営された隣雲亭に派手な装飾はありませんが、
土間の敷石は凝った造りに。赤と黒の鴨川石で装飾され、「一二三(ひふみ)石」と呼ばれています







隣雲亭の縁側に座って眺める浴龍池。後水尾上皇もこの場所で同じ景観をご覧になっていたと思うと、感無量です。











隣雲亭からの眺めは、時間を忘れるほど悠大で美しく・・・・。この場所では、参観でもゆっくりと時間を取ってくれます。









隣雲亭から坂道を降りると、浴龍池の中島に建つ窮邃亭(きゅうすいてい)。修学院離宮で唯一現存する創建当時の建物です。






船着き場から眺める窮邃亭









船着き場辺りから観る千歳橋や土橋。
雅やかで優美な浴龍池の曲線を間近で実感することができます。










浴龍池の土手でもある「西浜」は、空と浴龍池の境目となる「地平線」のような位置づけ。
借景の山と西浜の向こうに拡がる洛中の街並みを一直線に区切る構図は、画期的です。
江戸時代の初期にこの構想を具体化した後水尾上皇の壮大な意図には感動。



 




さらに隣雲亭の横にはちょっとした露地庭風の造作も。このようにちょっと変化をもたらす工夫も魅力ですね。
この燈籠は「山寺燈籠」と言うそうです。







隣雲亭から窮邃亭に向かう途中に建つ滝見燈籠。個性的な燈籠が至る所に設置されているのも、
修学院離宮の見どころの一つです。










離宮造営後に設置された千歳橋









中御茶屋から上御茶屋への道沿いに拡がる田園風景。
里の風景をそのまま離宮の一部に組み込んだ景観も壮大な試みです。


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