修学院離宮 下御茶屋(下離宮)  上離宮   上離宮窮邃亭  中離宮楽只軒  中離宮客殿 








修学院離宮参観の第一歩は、下離宮の御幸門から始まります。
こけら葺きの屋根を持つ簡素な造りですが、扉には後水尾上皇お気に入りの意匠「花菱」の透かし彫り







御幸門からの小径を上がったところで視界が開け、いきなりの新緑の池!
参観者の多くが「うわー」と感嘆の声を上げていたのは、ここと上離宮隣雲亭からの眺めでした。










池泉庭園でひときわ目を引く袖型燈籠。
下離宮の庭は一面の芝生ではなく、手入れが行き届いた苔庭の部分もあり、緑がひときわ美しかったです。












下離宮の中心となる建物は数寄屋風の「寿月観」(じゅげつかん)。
一の間から三の間までが連なる三部屋で構成されています。










寿月観の「一の間」。広さは15畳で、上段は3畳。飾り棚の天袋と地袋の絵は原在中の作品。









寿月観の周囲には、池泉庭園からつながる苔庭が拡がります。









櫓型燈籠が景観を引き締める「遣り水の庭」。
当初はこの場所に「二階之御亭」という建物と枯山水の庭園が存在したそうです。







寿月観の手前に置かれた朝鮮燈籠も風景の大きなアクセントに









寿月観前の白川砂が敷かれた前庭に、リズミカルに配置された飛石









こちらは冬の下離宮。幽玄な趣も感じられるのですが、思わず感嘆の声が出るほどの美しさはやはり新緑の季節。
参観では特に立ち止まらず過ぎていくので、落ち着いて見学する余裕がないのが少し残念です。










上離宮を出て、松並木の径を進んで中離宮に向かいます。
後水尾上皇時代は敢えて田んぼの畦道をそのまま使っていたらしいですが、
明治維新後の行幸に備えて松が植えられたとか。










上離宮の入り口から観た松並木と、意図的に残された水田






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