池泉庭園 ―海と水田と和舟― 「桐の間」の枯山水 玄関と藤の間、夕映の間の風景 坪庭と枯山水の風景 【参観の感想】 最初は「新しい庭には余り興味がないけど、でも時間があるから行ってみようか」という軽い気持ちで参観を申し込みました。 インターネットのサイトから簡単に予約できるのはやっぱり便利ですね。 さていよいよ参観当日。指定された時間に到着すると、集合場所の地下に行くように促されます。 地下は駐車場のような無機質なスペースで、まず荷物検査。 京都御所のように人の手でチェックという軽いものではなく、なんと飛行機搭乗のような厳重さ。 荷物は金属探知機、そして人間もポケットに入っている鍵や財布をいったん取り出して、ゲートをくぐります。 その後、荷物はロッカーに収納し(100円が戻ってくるタイプ)、 集合場所の椅子に座って京都迎賓館のビデオを観ながら、参観の開始を待ちます。 参観時間はだいたい1時間くらいだったでしょうか。担当の方の説明は、慇懃無礼でもなくとても丁寧で、 各スペースでは写真を撮る時間もゆっくり考慮して下さっているので、余裕を持って各部屋を見学することができました。 ただ調度品や障子、手すりなどに触れることは厳禁! 絨毯に手をつくこともご遠慮くださいと、この辺は厳しかったです。 人間国宝の方々や老舗の企業が丹精を込めてつくられた作品の数々、このような決まり事は大切ですよね。 迎賓館の様子については、百聞は一見にしかず、各ページの写真をご覧頂ければ。 ただ自分の関心はやはり庭に向いてしまっているので、調度品や工芸品はほとんど撮影しませんでした。 庭に夢中になって、撮影できなかったという感じですね(次回はちゃんと撮影したいです)。 迎賓館を訪れて、強く思ったこと――。 最近は奇をてらった庭や茶室などが「斬新で現代的」と評価される傾向も強いですが、 本来は「昔からの伝統をいかに現代風に伝えていくか」が大事なのかなと痛感しました。 新機軸や斬新さの捉え方をはき違えると、結局は泡のように時代のあだ花として消えて行きます。 迎賓館に集められた「技」と「雅」の伝承は、おそらくこの先、何十年何百年と伝えられていくでしょうね。 京都、そして日本の文化の強靱な芯が通った、未来志向の文化を堪能できました。一度は訪問されることをお勧めします!
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